沖縄タイムス経済欄 11月13日付に載りました。
【相談内容】
童謡唱歌サークルの立ち上げ後、自宅で音楽教室を開業し、一般の方やお母さん、マタニティ向けに、声を出しながらヨガを行う「声ヨーガ」など、やりたいことでメニューを増やしていった。ビジネスとしてどう伝え、集客に結びつけて良いかアドバイスがほしい。
【回答】
やりたいことには必ず理由や動機があり、それを紐解くことから行った。声楽家でヨーガ療法士である阿部民子氏が声ヨーガへ行き着いた理由を事細かくヒアリングすることで、多種多様に見えるメニューの共通するコンセプトは何かを探った。
歌うことが生活の一部であった幼少期、音楽大学に進学したが点数のつく指導が合わず、本来の歌う楽しさを失った経験。「声ヨーガ」に行き着いた経緯など、そこには、阿部氏の、「声を通じて一人ひとりが本来の自分に戻り、自信をもつサポートがしたい」という一つの軸が見えてきた。また、「生涯現役力をつけて一生を通して幸せになってほしい」という思いがあり、マタニティから年配層向けの童謡唱歌サークルのメニューを作っていることにも気づいた。
次に、他とは異なる強みや特徴を引き出した。「生涯幸せに暮らすために、なぜ声ヨーガでないといけないのか?」に対する答えも深掘りしていった。声を出すことで呼吸が深まり、ポーズと共に自律神経が整うので、ヨガよりさらに深く体と心の変化を感じるようになる効果がある。イメージで声を出すことで、ひとりではない自然や周りとの共存共感の氣づきから、ありのままで満たされた感情になるので、幸せであると体感・感覚にいつでも戻れるようになるという。
ビジネスの目的と特徴から、声に自信のない方や出産に不安を持っている方、もっと上手く声を出したい講師業向けや企業のメンタルヘルスや研修メニューも整えていった。HP (http://shiawase-voice.com)
初めてのご相談の多くが売上拡大の方法について受けるが、私はビジネスの目的や理由を明確にすることからアドバイスする。事業はあくまでその目的に対する表現手段であり、モノやサービスの裏にあるストーリーに共感して購入する、モノからコトの時代へと変化しているからだ。
阿部氏の場合も様々なメニューの裏には一つの思いや背景があり、そこにご自身で気づいていくことで、事業内容への自信と展望が見えてきた。
【自分の声でしあわせになる生き方を!しあわせボイスLIFEクリエイター】阿部民子氏の活躍で、声を通じて幸せな人生を送る人が増えるよう、これからも応援していきたい。
執筆:伊波尚子 よろず支援拠点
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